ベース レゲエ カッコいい曲

レゲエは1960年代にジャマイカで発祥した、とてもリズミックな音楽ですが、レゲエ音楽のアンサンブルで大活躍しているものといえば、もちろんベースですよね。

低音を強調し、太くて暖かい音のベース音はレゲエの基礎であり、ドラムとベースだけでほぼ成立しているといっても過言ではないくらい、ベースのパートは重要な役割を果たしています。

そんなレゲエの楽曲の中で、特にベースが気持ちよく、かっこよい曲を10曲、個人的に選んでみました。

テクニック的に難しいわけではないですが、ニュアンスをつかむためには、繰り返し聴いてみてどっぷりレゲエムードを体感してみるのが一番です。

是非最後までチェックしてみて下さい。

ベースがかっこいいレゲエのオススメ曲ランキングTOP10!

ベーシストの皆さんも、「この曲はレゲエっぽくやってみよう」なんてバンドのリハで言われることがあるかもしれませんが、このランキングの曲を参考に、レゲエの雰囲気をとらえてみてはいかがでしょうか。

ベースがかっこいいレゲエのオススメ曲10位「Walking On The Moon」/The Police

80年代に一世を風靡したパンクとレゲエを融合させたポリス。

その有名曲のなかでももっともベースラインが印象に残るのがこの曲でしょう。

非常に簡単なベースラインながら、一回聴いたらすぐ覚えてしまうポップさ。

いつも思うんですが、バンドのメンバーがDマイナーとCの2コードで演奏していて、このベースラインを思いつけたら、それはもはや天才的と言えるのではないでしょうか。

レゲエの特徴であるシンコペーションも踏まえている音楽的に優れたラインです。

聴いたことない方はぜひ一聴を。

ベースがかっこいいレゲエのオススメ曲9位「Exodus」/Bob Marley

レゲエと言えばボブマーリーですが、この曲はスタイル的には4 on the floorと呼ばれ、キックが4つ打ちをしている上でこのベースリフが奏でられます。

Aマイナー一発でこの曲はコード進行がないですが、このベースラインが曲の顔になっています。

音使いもペンタトニック中心ですが、ずっと弾いているとトランス状態になってくるような独特な魅力があります。

ベースがかっこいいレゲエのオススメ曲8位「Africa Must Be Free By 1983」/Hugh Mundell

この曲のように、レゲエのベースは低く、くぐもった音色であることが多いです。

ニュアンスとしては地を這うような低音という感じです。

ワンドロップと言われるリズムで1拍目にキックが入らず、2拍目と4拍目に来るのが特徴です。

ベースはフラットワウンドの弦を張るなどしてハイの成分を抑え、トーンも絞り(もちろん好みもありますが)指板よりの位置でピッキングすると、ニュアンスが出ると思います。

ベースがかっこいいレゲエのオススメ曲7位「Words Of Wonder」/Keith Richards

ローリングストーンズのギタリストであるキースリチャーズのソロアルバムより。

意外にもレゲエにも傾倒しており、キースのレゲエはかなり本格的ですが、この曲はベースも印象的です。

太い音でシンプルなルート中心のプレイですが、ルートと3度くらいしか全編出てこないので、逆にニュアンスをつかみやすいかもしれません。

空間を生かして、埋め尽くさないのもポイントの一つです。

ベースがかっこいいレゲエのオススメ曲6位「Eleutheria」/Lenny Kravitz

アルバム「Are You Gonna Go My Way」より。

ロックのイメージが強いですが、レゲエもやっています。

とにかく太くて密度の濃い音色の、この曲のベースはかっこいいです!

レコードの中ジャケではギブソンのEB3を構えた写真があったので、ひょっとするとこの曲はEB3で録音されているかもしれませんね。

レニークラビッツ本人が録音ではベースを弾くことも多く、低音にはひときわのこだわりを感じます。

レゲエではフェンダージャズべ、プレべなどが使われることが多い中、ギブソンのEB3も太い低音が出せるという観点で選ばれることも多いです。

ベースがかっこいいレゲエのオススメ曲5位「Haitian Divorce」/Steely Dan

スティーリーダンのアルバム「幻想の摩天楼」より。

スティーリーダンの都会的なイメージとレゲエが融合した隠れ名曲です。

こころなしかベースも大きくミックスされていて目立っています。

アンサンブルの妙もさることながら、この曲のベースは過不足なく、必要なことだけを提示するミニマルで機能的なラインです。

レゲエのベースは音数が多くならないように、空間を作るというのも重要ポイントです。

ベースがかっこいいレゲエのオススメ曲4位「I Believe In You」/Black Dub

名プロデューサーのダニエルラノワのサイドプロジェクトである、ブラックダブの同名アルバムより。

暖かいベース音を基調にしていて、高音に上がっても低音の安定感が損なわれないのがレゲエのベースの特徴でもあります。

同じフレーズを弾くにしてもわざと、太い弦のハイフレットを選ぶことで音色の暖かさを演出することも多いです。

この曲はギブソンのEB3で演奏されており、フラットワウンドの音色が心地よく、レゲエのベースの特徴でもある「頭抜き(一拍目に休符をつくるやりかた)」のお手本のようなラインです。

ベースがかっこいいレゲエのオススメ曲3位「Let Them Say」/Bob Andy

レゲエの巨匠といえばボブマーリーが有名ですが、もう一人のボブといえばボブアンディです。

すこしゆったりしたテンポ感のこの曲は、攻撃的なレゲエとは違って、大きな空間をゆったり泳ぐような感触のアンサンブルになっています。

音色も古めかしいビンテージ感あふれるテイクで、モクモクしたベースの音がいかにも古いレゲエという感触を演出しています。

このニュアンスをぜひ感じ取ってほしいです。

ベースがかっこいいレゲエのオススメ曲2位「Three Little Birds」/Bob Marley

このランキングにボブマーリーが3曲も入ってしまうことになりましたが、なかなか絞るのが難しく、どうしてもこの3つだけは入れたかったんです。

この曲もベースラインが特徴的で、かっこいいので選びました。

ピアノの低音やギターともユニゾンになっていて、ラインをさらに印象強くなるようにアレンジされています。

簡単に聞こえますが、なかなかニュアンスをくみ取って弾くのは難しいと思います。

粘っこい雰囲気もありながら、スピード感が損なわれないようにする、この二つの矛盾しているようなニュアンスが出せるようになったら、ベーシストとしても大きく成長したといえると思います。

ベースがかっこいいレゲエのオススメ曲1位「Is This Love」/ Bob Marley

Bob Marley - Is This Love (Official Music Video)

やはり1位はボブマーリーの「Is This Love」しかないです!

レゲエのリズムの特徴である、2拍3連のノリも入っているし、音づかいもペンタトニック中心ですが、しっかりコードを感じさせるものになっており、名ベースラインと言えると思います。

この曲はコードが変化する頻度が結構高い曲ですが、歌のメロディーとも噛んでいて、バンド全体のアレンジもすばらしく、ベーシストのみならず、アレンジを考える人たちにも聴いてほしい一曲です。

まとめ

以上、ベースがかっこいいレゲエのオススメ曲ランキングTOP10!でした。

まとめると・・・

10位「Walking On The Moon」/The Police

9位「Exodus」/Bob Marley

8位「Africa Must Be Free By 1983」/Hugh Mundell

7位「Words Of Wonder」/Keith Richards

6位「Eleutheria」/Lenny Kravitz

5位「Haitian Divorce」/Steely Dan

4位「I Believe In You」/Black Dub

3位「Let Them Say」/Bob Andy

2位「Three Little Birds」/Bob Marley

1位「Is This Love」/ Bob Marley

最後に、ベーシストでもありシンガーでもある、スティングのベースの弾き方を少し紹介します。

彼の場合、右手をブリッジに乗せて、右手の親指でダウンストロークをして弦を弾きます。

人差し指や中指よりも太い親指で弾くことと、右手の側面で弦を少しミュートしているニュアンスがレゲエにぴったりなんです。

もちろんここに挙げた曲は全部そう弾かれているわけではありませんが、レゲエフィーリングを手軽に味わえる方法として、取り入れてみても面白いと思います。

レゲエはベースが大きくミックスしてあることが多いので、聴き取りやすく、弾いていても楽しいラインが多いので、ベーシストの方にはお勧めのジャンルです。

最後までお読みいただきありがとうございました。