凄い ドラム曲

ステージ上でバンドメンバーの背後からサウンド全体をコントロールするドラマーさんは、バンドにとっての屋台骨です。

決して派手さはなくてもビートで聴く者を魅了したり、見事なスティックさばきで、観る者を楽しませたりと何かと注目される事の多いドラマーですが、そんなドラマーさんたちが聴かせてくれる名演奏が楽しめる楽曲たちをご紹介させていただきます。

是非最後までチェックしてみて下さい。

凄いドラムが聴ける名曲ランキングTOP10!

ドラマーさんにとって刺激的な演奏や、シンプルながらも説得力のある演奏を堪能できる10曲をランキング形式にまとめてみました。

凄いドラムが聴ける名曲10位 Stanley Road / Paul Weller

The Style Counsil解散後、それまでのイメージ脱却を図るべく試行錯誤の苦悩が感じ取れるポールのソロ1st「Paul Weller」は個人的には適度にポップで、スタカンでポールを知った者としては名盤だと思うのですが、評価は芳しくなかったですね。

そして続く2nd「Wild Wood」でようやくソロとしての方向性が固まり、満を持してリリースした3rdアルバム「Stanley Road」から、タイトル曲「Stanley Road」をご紹介します。

かつての輝きを取り戻したポールのかっこよくて渋いロックナンバーで、ドラムはスタカンからの盟友、スティーヴ・ホワイトが務めています。

荒削りのようで実は緻密に考えられたメロディライン、熟成された大人の歌声、王者の風格をも兼ね備えた感じで、実にバランスがいい時期だったのかと思いますね。

ポール入門編として最初に聴くならこの3rd「Stanley Road」から入るのが良いかと思います。

凄いドラムが聴ける名曲9位 You Can’t Hurry Love / Phil Collins

1966年に大ヒットとなったダイアナ・ロス率いる「シュープリームス」のカヴァー。

ジェネシスのドラマーからソロアーティストとして発表した2枚目のアルバム「Hello,I Must Be Going!」(1982)に収録されました。

アレンジは原曲のイメージにほど近いいわゆるモータウンサウンド。

ここでのモータウンオマージュは後年の「Two Hearts」の大ヒット曲に繋がります。

シンプルな演奏ではありますが味わい深く、偉大なドラマーであり、アーティストとして不動の地位を確立するきっかけとなったフィル・コリンズさんのヒット曲ということでピックアップしました。

凄いドラムが聴ける名曲8位 Pump It Up / Elvis Costello

エルビス・コステロが1978年に発表した2ndアルバム「This Year’s Model」に収録されたロックンロールナンバー。

パンク・ニューウェイブといった尖った要素もありながらメロディアスでポップに聞かせるのがコステロの素晴らしいところですね。

ピート・トーマスのツボを押さえたストレートなドラムが実にかっこいいですね。

凄いドラムが聴ける名曲7位 Danger Money / U.K.

1979年にリリースされたイギリスのプログレバンドU.K.の2枚目「Danger Money」の冒頭に収録のタイトル曲をピックアップ。

ジョン・ウェットン(Vo,B),エディ・ジョブソン(Key)、テリー・ボジオ(ds)のトリオが織りなす音の洪水は王道プログレですが、今でも色褪せないですね。

エディ・ジョブソンのオルガン、シンセサイザーが前面に出ていてポップ色が強くタイトなリズムを刻むボジオのドラムプレイは必聴です。

凄いドラムが聴ける名曲6位 Say Goodbye To Hollywood / Billy Joel

ビリー・ジョエルが1981年にリリースしたライブアルバム「Songs In The Attic」に収録。

また、「She’s Got A Way」とのカップリングでシングルカットされました。

冒頭のドラムから始まるイントロはまさに「ロネッツ」の「Be My Baby」そのものといった感じで、ぐいっとと引き込まれてしまいます。(ビリー自身も「Be My Baby」がフォーマットになっていると明かしていましたね)

ビリー・ジョエルバンドのドラマー、リバティー・デヴィートはスタジオよりもライブの方が俄然かっこよく思えるんですよね。

この「Say Goodbye To Hollywood」も「Turnstills」(1976)でのスタジオヴァージョンより断然こちらのライブヴァージョンをオススメします。

凄いドラムが聴ける名曲5位 You Are / Niteflyte

サンディ・トラノ(ギター)、ハワード・ジョンソン(ヴォーカル)によるお洒落なアーバンメロウなソウルを聞かせるユニット「Nightflyte」が1981年にリリースした2nd「Niteflyte Ⅱ」の冒頭を飾るキャッチーなナンバー。

日本ではSMAPのシングル「がんばりましょう」の元ネタとしても話題となりました。

この手のオシャレ系R&Bは綺麗な上物とかっこいいグルーヴが聞きどころですがそんな期待を裏切らない名盤からの1曲、オススメです。

凄いドラムが聴ける名曲4位 Jungle Fever / Neil Larsen

個人的に好きな鍵盤奏者の一人ニール・ラーセンがフュージョンバンド「Full Moon」解散後の1978年にリリースしたソロデビューアルバム「Jungle Fever」からタイトル曲。

ニールのオルガンに呼応するかのごとく息のあったギタープレイはFull Moon時代からの盟友バジー・フェイトン。

リズム隊はカーリー・サイモンやスライ&ザ・ファミリーストーンをはじめ大物アーティストたちのリズムセクションを務めたアンディ・ニューマークとウィリー・ウィークス。

70年代を代表する名コンビによる演奏は必聴です。

凄いドラムが聴ける名曲3位 American Garage / Pat Metheny Group

パット・メセニー・グループが1980年にリリースしたアルバム「American Garage」からタイトル曲をピックアップ。

パットらしからぬ?ロック色の強いナンバーでドラムのダニー・ゴットリーヴのカウントで始まります。

マーク・イーガンの奏でるベースもノリノリで、パットのギターの躍動感も半端ないですね。

いつになくファンキーなライル・メイズのキーボードもかっこいいし、グループを名乗るだけあってその辺のセッショングループとは一線を画するサウンドです。

凄いドラムが聴ける名曲2位 White Lies / Brother Time

マイケル・センベロ、ブロック・ウォルシュ、トレバー・ゴードン他凄腕アーティストらによるバンド「Brother Time」唯一のアルバム「Just The Beginnings」(1995)に収録。

マイケル・センベロ目当てで知った作品ですが、実際の音はもう音の洪水というか分厚い音がひしめきあってるような印象で、ドラムの音数もめちゃくちゃ多いです。

コード進行も複雑で、ハードなプログレに近い感じですが、とにかくリズムがかっこいい1曲です。

凄いドラムが聴ける名曲1位 Lucky Radio / Samuel Purdey

Samuel Purdey "Lucky Radio"
ギャヴァン・ドッズ(vo,g)とバーニー・ハーレイ(ds)によるユニット「サミュエル・パーディ」唯一のアルバム「Musically Adrift」(1999)に収録でシングルでもリリースされました。

いわゆるスティーリー・ダンの影響を受けた「フォロワーズ」にカテゴライズされるユニットですが、この2人は初期のジャミロクワイのツアーメンバーとして参加していた経歴の持ち主で、アシッド・ジャズのエッセンスとスティーリー・ダンの複雑なコード進行などが程よくミックスされた、非常に洗練されたAORアルバムです。

バーニーはTOTOのジェフ・ポーカロを好きなドラマーと言っており、なるほど!と頷けるドラミングにも注目してお聴きいただきたい1曲です。

まとめ

以上が「ドラムが凄い曲TOP10」でした。

まとまると・・・

10位 Stanley Road / Paul Weller
9位 You Can’t Hurry Love / Phil Collins
8位 Pump It Up / Elvis Costello
7位 Danger Money / U.K.
6位 Say Goodbye To Hollywood / Billy Joel
5位 You Are / Niteflyte
4位 Jungle Fever / Neil Larsen
3位 American Garage / Pat Metheny Group
2位 White Lies / Brother Time
1位 Lucky Radio / Samuel Purdey

いかがだったでしょうか。

演奏そのものはシンプルでも、楽譜では表せないそのドラマーでしか出すことの出来ないグルーヴを楽しむ事はリスニングの最高の醍醐味であります。

ドラマーを目指す方にとっても、良質の音楽を探されているリスナーさんにとっても参考にしていただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。