illion オススメ曲

唯一無二の音楽世界を創造しているillion(イリオン)をご存知でしょうか?

illionは2012年に活動開始を発表した、RADWIMPSのボーカルである野田洋次郎のソロプロジェクトです。

「2011年の震災で感じたもどかしさ、眠れなさ、心臓のバクバク、失われたたくさんのものや、やがて忘れてしまうあの瞬間をどうすればいいか分からなくなり、ひたすらスタジオでその想いを曲に閉じ込めたのがillion」と語ります。

RADWIMPSが「起きている時間」ならillionは「寝ている時間」で、バンドで求められる「言葉の意味」から逃れたいという思いもあるそう。

「あなたあの時大事にしていたものを、今平気でゴミ箱に捨てていますよ?」という違和感や、その現実に対して、「歪み」になってやろうという気持ちもある、とも語っています。

illionの音楽を聴いていると、不安や怒り、そんな中にある祈りや喜びを感じます。

そして、illionの1stアルバム「UBU」は、UK、アイルランドを皮切りに、日本、フランス、ドイツ、オーストリア、スイス、ポーランド、台湾で順次発表されました。

世界に向けての音楽を意識したこともあり、英語で書かれた曲も多数。

その音楽性もまた野田洋次郎らしく、独特で印象に深く残るものが多いです。

そんなillionの作品の中から筆者がぜひお勧めしたいものを10曲ピックアップしてきました!

illionのおすすめ曲TOP10

個人的にオススメのillionの楽曲をランキング形式でご紹介していきます。

rakutenn

illionのおすすめ曲ランキング10位 Dream Play Sick

”Dream Play Sick”とは直訳すると夢遊病という意味です。

ゆっくりなテンポで、眠りの中でゆらゆらと揺れているような、眠っているのに音楽が流れているような不思議な感覚になる一曲です。

同じ旋律が繰り返され、その中でギターやストリングスが使われたり、電子音やノイズ音があちこちで突然鳴ったり。

どんどん深く深く眠り潜っていき、静かで混沌とした夢の中を漂っている気持ちにります。

illionのおすすめ曲ランキング9位 BEEHIVE

クラップ音から始まるこの曲の世界はあちこちで騒がしく鳴る音に囲まれカオスで、曲中に使用されているさまざまな音は、逆再生したような違和感のある音が多く、聴く人を不安と昂揚の渦へ巻き込みます。

BEEHIVEとは蜂の巣のことでそこへ地球を投影し、忙しなく音を立てて動き回る蜂を私たち人間と重なり合わせてできたような、そんな想像を掻き立てる一曲です。

illionのおすすめ曲ランキング8位 Told U So

イントロからとてもエレクトリックで、雨の音にも聞こえるような電子音やノイズが重なり合い、鳴り続ける中に野田が違和感を持たせた声で歌い始めます。

英語から日本語へと、また英語へ、また日本語へと2言語を入り交えながら曲は展開していきます。

この曲はシンガーソングライターのAimerも参加しており、その透明感のある声がこの曲の世界観をより一層魅惑的なものにしています。

illionのおすすめ曲ランキング7位 Y

低いトーンのピアノが繰り返し、そこに英語の歌詞が抑揚のないお経のように、一定のトーンとリズムで読み上げられます。

自分の不満をノートにぶちまけるように、それは怒涛の勢いで進んでいき、「なぜ?なぜ?なぜぼくなの?なんで君じゃなくて僕なの?」とあふれだす怒りを表しているようです。

息をつく間もなく唐突に曲は幕を閉じます。

illionのおすすめ曲ランキング6位 PLANETARIAN

爽やかに力強くピアノの鍵盤がはじかれ、光を感じるようなサウンドで曲は始まります。

明るく進むこの曲ですが、歌詞には、自分たちの次の世代の子どもたちに残せるもの、引き継がれるものへの怒りが含まれているように感じます。

それは核燃料、残酷なものや復讐や裏切りの渦巻く、いつミサイルに命が奪われてもおかしくない、そんな私たちが生きているこの世界のこと。

それでも誰かに愛情を示すのを忘れないでという歌詞が痛く心に響く一曲です。

illionのおすすめ曲ランキング5位 BRAIN DRAIN – Linn Mori Remix

この曲は1stアルバム「UBU」でレコーディングされた「BRAIN DRAIN 」のリミックス版で、2ndアルバム「P.Y.L」に収録されています。

ピアノ、ドラム、声、ストリングス、クラップ音などさまざまな音が鳴っていますが、それぞれがずれているような歪んだリズムとして重なり、ディープな雰囲気やサウンドが作り上げられています。

illionのおすすめ曲ランキング4位 MAHOROBA

「まほろば」とは、「素晴らしい場所」や「住みやすい場所」を意味し、美しい日本の風土、そしてそこに住む人々のこころをたたえた古語です。

タイトルから始まり、曲中にも美しい日本の言葉が並びます。

そんな「古き良き」日本語に対して、様々な技術が施された現代的なサウンドが広がります。

illionのおすすめ曲ランキング3位 GASSHOW

この曲は東日本大震災が起き、そのことについて書かれた曲です。

タイトルの”GASSHOW”とは合掌か、合唱なのか、はたまた両方を意味するのでしょうか。

多くの声から始まるこの曲は、自然という大きなものへ、奪われた多くの命への祈りを叫んでいるかのようです。

あの震災を忘れることがないように、傷ついた人亡くなった人たちへの想いが途切れないように。

という作者の想いが感じられる一曲です。

illionのおすすめ曲ランキング2位 Water lily

睡蓮を意味する”Water lily”。

この曲はそのタイトルにあるように水面に咲く花を連想させ、みずみずしさのある一曲となっています。

反響するエコーのかかった音は、雫が水面にこぼれ落ちたときの波紋を鮮やかに描き出しているようです。

「行かないでと言わないでよ 行かないといけなくなる」という歌詞から滲む切なさに、やっぱり野田洋次郎の言葉はすごい、と思わされます。

illionのおすすめ曲ランキング1位 85

85

透明感のある音に潜っているような感覚になり、優しい響きに包み込まれていくような幸福感のある一曲です。

神秘的な清らかさも秘めており、さらに視界が晴れていくような曲の展開には中毒性があります。

歌詞には君のただ一人になりたかった、神聖な君を愛しく思っていた、それを伝えたかった僕の一筋の想いが描かれています。

まとめ

以上が独特の世界を持つillion(イリオン)のおすすめ曲ランキング!でした。

まとめると・・・

10位 Dream Play Sick

9位 BEEHIVE

8位 Told U So

7位 Y

6位 PLANETARIAN

5位 BRAIN DRAIN – Linn Mori Remix

4位 MAHOROBA

3位 GASSHOW

2位 Water lily

1位 85

いかがでしたでしょうか。

illionの持つ新奇で独特な世界に酔いしれていただくことはできましたか?

RADWIMPSが好き!という方も、初めて野田洋次郎の存在を知ったという方も一度illionの曲を聴くと虜になってしまうのではないでしょうか。

今回ご紹介したのは、あくまで筆者の好みに偏った曲ばかりですので、他のももっと聴いてみたいと思った方はぜひ調べてみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

rakutenn