
ベースの奏法の中でも、派手で目立つ奏法と言えばスラップですよね。
昔はチョッパーベースと呼ばれたりしていました。
アタックが強く、ファンキーな曲に合っている奏法で、右手親指でダウン(もしくはアップ)、右手人差し指でプルと呼ばれる方法で弦を弾きます。
手首の回転が重要なポイントですね。
今回は、そんなスラップベースがかっこいい曲を10曲選んでみました。
スラップ(チョッパー)演奏のベース練習になる!オススメの曲10選
スラップのやり方にも、個性がそれぞれありますが、ルーツ的な存在のミュージシャンから、現代にいたるまでの発展型まで、ランキング形式でご紹介していこうと思います。
ベースの運指練習になるオススメの曲を紹介しようと思います。 運指練習をする事で難しい曲も弾けるようになります。 ベースの運指練習に最適な曲を探している方は是非最後までチェックしてみて下さい。 きっとお気に入りの運指練習に …
指弾きでベースを弾けるようになりたい!ベースを指で弾けるオススメの曲を知りたい!きっとそんな方が多いと思います。 今回はベースの指弾き初心者の方に、オススメの曲をランキング形式で10曲選んでみました。 もちろんピック弾き …
スラップ(チョッパー)演奏のベース練習になる!オススメの曲10位 U Can’t Hold No Groove…/Victor Wooten
ビクター・ウッテンはまぎれもなく、現代のベースヒーローの一人で、スラップ、タッピング、フィンガースタイル、すべてハイレベルに磨かれた、ベースのバーチュオーソです。
この曲はスラップで演奏されていますが、そんな中でもタッピングが急に挿入されたり、超高速のオカズがなんの苦も無く、ぐわーと差し込まれたりと、ベース一人で演奏しているとは思えないくらいの音の厚みです。
そんなハイテクニックでありながら、グルーヴはしっかりと刻みつづけているところに、真の実力を感じます。
スラップ(チョッパー)演奏のベース練習になる!オススメの曲9位 Hair/Graham Central Station
ベーシストはラリー・グラハムです。
スラップ奏法の元祖ともいわれており、この曲ではイントロから存分にラリーのスラップを味わえます。
粘っこくもあり、キレもあり、ブラックミュージックのエッセンスが詰まった一曲です。
ファンキーだし、一拍目に高い音が来るという意味でも、独特なパターンのベースラインです。
是非とも聴いて、コピーしてみてください。
ラリーはこのパターンを弾きながら、歌も歌っているところがすごいですよね。
スラップ(チョッパー)演奏のベース練習になる!オススメの曲8位 Silly Putty/Stanley Clarke
スタンリー・クラークのリーダーアルバム「ジャーニー・トゥ・ラブ」より。
スタンリーもラリー・グラハムと並んでスラップ奏法の双璧と呼ばれていました。
この曲ではほぼE一発で、ファンキーなスラップを披露しています。
テンポはどっしりとしていて、重さも感じます。
アレンビックという珍しいメーカーのベースを愛用しているスタンリーですが、独特の抜け感と、はっきりしたミドルの感じが特徴的な音色です。
ぜひ一度聞いてみてください。
スラップ(チョッパー)演奏のベース練習になる!オススメの曲7位 Tommy The Cat/Primus
スラップ界の異端児といえば、プライマスのレス・クレイプールではないでしょうか。
この曲ではカールトンプソン製の特注の6弦フレットレスをバコバコひたすらスラップしまくっています。
その奏法はフラメンコギターのように右手を動かして、グワチャっと弦をかき鳴らしたり、タッピングが入ったりと、もはやなんでもあり状態です。
レスも歌いながらこのベースを弾けることが圧巻ですが、インタビューではレコーディングも歌とベースを同時に録っていると語っています。
高速でファンキーでかっこいいので、ぜひ聞いてみてください。
スラップ(チョッパー)演奏のベース練習になる!オススメの曲6位 Nobody Weird Like Me/Red Hot Chili Peppers
レッチリの有名アルバム「母乳」より。
イントロから高速3連のスラップが炸裂している、勢いがすごい一曲です。
ミュージックマンの音色も相まって、バキバキのメタリックなスラップと言えると思います。
ベーシストのフリーのスラップのやり方は、ベースのストラップを長くし、低く構え、右手親指が下に向けられるスタイルです。
前述のラリー・グラハムやスタンリーは、親指が上に向くスタイルなので、かなり弾き方が違うのですが、どちらが正しいというものではないので、自分に合う方法で弾ければ、それが一番だと思います。
スラップ(チョッパー)演奏のベース練習になる!オススメの曲5位 Thela Hun Ginjeet/King Crimson
プログレバンドのキング・クリムゾンに、スラップの曲などあったかなと思ってしまいますが、80年代のアルバム「ディシプリン」より、トニー・レビンのスラップが少し聴ける一曲を選んでみました。
ギターシンセの音色など、時代を感じます。
トニー・レビンは、指にドラムスティックを短く切ったものを括り付け、ベース弦をぶっ叩いたりと、かなり個性的なセンスの持ち主ですが、この曲では、レッチリのフリーのように、親指を下にするスタイルでスラップしています。
アフリカの音楽のような雰囲気があります。
スラップ(チョッパー)演奏のベース練習になる!オススメの曲4位 Bad Moon/T-Square
日本のフュージョン界の最重要バンドである、Tスクエアの名曲の中から、スラップが重要な位置を占める、この曲を選んでみました。
ベーシストは須藤満。
Moonの赤いベースを弾いている姿がとても印象的ですよね。
ソロのみならず、テーマの最中もスラップが全編効果的に使われています。
ハンマリングオンを巧みに使って、早い音型を難なくこなしています。
スラップ(チョッパー)演奏のベース練習になる!オススメの曲3位 Mr.Pink/Level 42
ベーシストはマーク・キング。
レヴェル42はイギリスのフュージョンポップバンドですが、そのレパートリーは結構ポップな歌ものから、ゴリゴリのフュージョンまで、とても幅広いです。
この一曲はベースのスラップのために書かれたような一曲です。
Statusというメーカーのグラファイト製のベースを使っていることでも有名で、音質はとても硬質。
抜けは抜群で、バキンバキンの音色がとてもかっこいい一曲です。
スラップ(チョッパー)演奏のベース練習になる!オススメの曲2位 If You/角松敏生
ベーシストは青木智仁。
残念ながら亡くなってしまいましたが、日本のスラップの音色は、青木智仁氏の音色に代表されていると言っても過言ではないと思います。
ニューヨークスタイルの音色を追及し続けた青木氏ですが、間奏でしっかりとソロを取っている、このシティポップの一曲を選んでみました。
低音と高音を強調した、ドンシャリと呼ばれる音作りでありながらも、コシがあり存在感があるところは、職人を感じます。
名演です。
スラップ(チョッパー)演奏のベース練習になる!オススメの曲1位 Power/Marcus Miller
最後はやはり、スラップの帝王である、マーカス・ミラーを選んでみました。
音作りから、奏法まで、基礎的な部分から世界中のベーシストに影響を与え続けている、ベース界の巨匠です。
スラップというとE一発が多い中で、この曲はBm一発で演奏されています。
マーカスの得意技である、親指の高速アップダウンが存分に聞ける曲でもあります。
リズムの鋭さ、正確さも注目してほしいポイントです。
ごくシンプルなことを弾いている瞬間も、リズムがよろけず、力強くバンドをプッシュしている、セクションプレーヤーであることも特筆すべきだと思います。
マーカスの様々な録音、ライブにも、ぜひ触れてみてください。
まとめ
以上がスラップ(チョッパー)演奏のベース練習になる!オススメの曲10選!でした。
10位「U Can’t Hold No Groove…」/Victor Wooten
9位「Hair」/Graham Central Station
8位「Silly Putty」/Stanley Clarke
7位「Tommy The Cat」/Primus
6位「Nobody Weird Like Me」/Red Hot Chili Peppers
5位「Thela Hun Ginjeet」/King Crimson
4位「Bad Moon」/T-Square
3位「Mr.Pink」/Level 42
2位「If You」/角松敏生
1位「Power」/Marcus Miller
いかがだったでしょうか。
スラップも千差万別で、いろんな音色とやり方があるんだな、と思わされます。
あげたい曲はまだ沢山あるのですが、ファンキーで気持ち良いスラップを取り入れてみたいベーシストの皆様も、多くの演奏に触れて、インスピレーションを膨らませてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ベースは普段は一度に一音しか弾かないですよね。 これはローインターバル・リミットと言って、音が低すぎると和音を弾いてもきれいに響かないという理由からなんですが、うまくポジションを工夫すると、ベースでもコードをうまく響かせ …